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2026.2.1

未来への投資 ー整腸戦略ー

花粉の季節に考えたい「炎症体質」からの卒業

春先になると気になり始める花粉症。2026年は全国的に9割以上の地域で飛散量が増えるといわれています。くしゃみ、鼻水、目のかゆみだけでなく、肌荒れやだるさまで感じる方も少なくありません。これらのアレルギー症状は、単なる「反応」ではなく、身体の中で起きている炎症のサインともいわれています。

アレルギー症状=身体の中の「炎症」

花粉症をはじめとするアレルギーは、本来は身体を守るはずの免疫が過剰に反応してしまう状態です。

これらはすべて、慢性的な炎症が起きやすい体質が背景にあると考えられています。そのため、まず原因物質を避けること。そして不快な症状を軽減させた上で次のステップとして体質改善をするといいでしょう。

カギを握るのは「腸内環境」

アレルギー対策において、忘れてはいけないのが腸内環境です。腸は、食べ物を消化・吸収するだけの器官ではありません。実は、身体の免疫細胞の多くが腸に集まっていることがわかっています。腸内粘膜の状態が悪くなるとバリア機能が落ち、消化しきれない食物が大きな分子のまま腸から吸収されます。この状態を「腸もれ」といいます。この大きな分子は本来入ってくるはずのない物質なので、異物として認識されて、アレルギーを起こしやすくします。

 

注目される「Tレグ細胞」という存在

近年の免疫研究で大きな注目を集めているのが、Tレグ細胞(制御性T細胞)です。

Tレグ細胞は、免疫の暴走を抑える、不要な炎症を鎮める、アレルギー反応を穏やかにするという、いわば免疫のブレーキ役のような存在です。2025年のノーベル生理学・医学賞でも、このTレグ細胞の働きが高く評価され、「免疫の暴走を抑えることの重要性」が改めて世界的に注目されました。

そしてこのTレグ細胞、腸内環境と深い関係があることがわかってきています。

腸内環境が良くなれば、Tレグ細胞が増え、さらには腸のバリア機能が保たれることで、炎症が起こりにくくなったり、アレルギー症状がやわらいだりという身体の内側からの好循環が期待できるのです。

炎症を抑え、「腸内環境」を整えるための生活習慣

食事面

炎症を助長するような砂糖などの単純糖や飽和脂肪酸(バターや肉の脂などの動物性脂肪)、リノール酸系の油(サラダ油やマーガリンなどの植物性脂肪)は控えるようにすることが大事です。その上で腸内細菌(有用菌)の好物である水溶性食物繊維をしっかり摂っていきましょう。またビタミンDは腸粘膜のバリア機能を強化して、腸内細菌の多様性を高めて有用菌(特に酪酸菌)を増やす効果的な栄養素です。慢性炎症を抑え、腸の健康を維持します。

次に炎症のきっかけとなる物質(炎症性サイトカインやヒスタミン)がつくられすぎないようにするためにポリフェノールやキノコ由来の機能性食品を摂ることが大切です。

運動面

運動で刺激を受けた筋肉は炎症を抑える働きがあるホルモンを分泌するようになるとともに、血流が促されて炎症を起こす物質を体内から排泄する働きも期待できます。日常的な習慣として「ウォーキング」などの有酸素運動を気持ちよくできるととてもいいですね。

 

睡眠

良い睡眠にも炎症を抑えるホルモンを分泌させることがわかっています。

 

腸を整えることは、花粉症だけでなく、肌トラブルや疲れやすさ、年齢とともに感じる不調の改善にもつながる、未来の自分への投資ともいえます。