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2023.8.1

酷暑にも負けない!夏の過ごし方

梅雨が明けて本格的な夏がやってきました。

今年は苦しいくらいの暑さが続き、全国各地で連日猛暑日(35℃以上)を記録しています。

新型コロナウイルス感染症が感染法上「5類」に引き下げられ、コロナ禍で自粛されていた活動がコロナ前の状況に戻りつつある中、さまざまな感染症が猛威を振るっています。

もともと夏季には、子どもを中心に「手足口病」、「ヘルパンギーナ」、「咽頭結膜炎(プール熱)」の「三大夏風邪」と呼ばれる感染症が例年流行しますが、今年は特にヘルパンギーナが感染者数を拡大していて、さらにはRSウイルス感染症や感染性胃腸炎なども流行しています。インフルエンザに関しては、史上初めて7月に流行が確認され、現在も全国的に流行期のままです。

また、新型コロナウイルス感染者数も増加傾向にあります。新型コロナは5月8日に「2類」から「5類」に移行し、すべての感染者を毎日把握する「全数把握」から、全国約5000カ所の定点医療機関で1週間ごとの感染者数を把握する方式に変わりました。7月17〜23日の1週間に全国で報告された感染者数は1医療機関あたり13.91人。昨冬の「第8波」のピークの半数に迫っています。

今のペースで感染が拡大すると、1ヶ月後には感染者数が1.5倍になると専門家は注意を呼びかけています。

気温が高くなる夏の時期はそれだけで免疫が低下しやすいのですが、加えて長引いたコロナ禍の影響もあるので例年以上に自律神経や免疫のケアが重要になります。

湿度が高く、連日続く猛暑は、身体にとっては大きなストレスです。「食欲もなくなるし、だるくて何もする気がしなくなるし、夏は苦手」という人も多いのではないでしょうか。夏バテは、かぜのように高熱が出たり、けがや病気のようにはっきりとした痛みがあるわけではありませんがなかなか厄介ですよね。実はこれらは自律神経からくる疲れなのです。

「健康」とは「ホメオスタシス(生体恒常性)の維持」と同義語であると思います。ホメオスタシスは、私たちが、身体の外から受ける環境や内部の変化にかかわらず、身体の状態(体温・血糖・免疫)を一定に保つことをいいます。この一定に保つ力が十分に発揮されていれば、体調を大きく崩すことはありません。

では、どうすれば維持できるのでしょうか。その答えが自律神経、免疫、内分泌という生体の持つ重要な3つのシステムです。

この3つのシステムがしっかり働いていればホメオスタシスを維持することができます。

自律神経はホメオスタシスを維持するためにバランスをとりながら、体温調節、呼吸、心拍数、血圧や血流などをコントロールしています。夏バテの大きな要因である猛烈な「暑さ」、室内と野外の「寒暖差」、強い「紫外線」はいずれも自律神経を酷使させ、その中枢たる脳に大きな負担をかけることになります。

具体的には体内で活性酸素が大量に発生することで、脳にも一時的に酸化(サビ)の害が及び、その危険な状態が続くと生命の危機になるので、防御的に「身体が疲れた」という信号が出ます。その信号こそが夏の疲れ=夏バテの正体なのです。

ホメオスタシス(恒常性)を維持するための3つのシステムの中でも主導的な役割を果たす自律神経を良い状態に保つことが重要です。そのためには生活リズム、生活習慣が大きく影響します。

睡眠は生活を整えるのに大きな役割を担っています。そのため質の良い十分な睡眠を取るようにしましょう。暑くて寝汗をかくと、寝ている間も自律神経を酷使し続けることになり、眠りの質が下がって寝ている間も疲れがたまります。快眠のためには就寝中もエアコンを切らず、快適な室温や湿度をキープしましょう。

疲れを解消するために注目を集めているのが、アスリートも実践している「アクティブレスト」という休養方法です。これは、ただ安静にして体を休ませるのではなく、あえて体を動かして疲れを解消するという方法です。アクティブレストでは、息が上がらない程度の軽度の全身運動を行うことで、呼吸循環器系を刺激していきます。身体全体に酸素と筋肉が行き届きやすくなる上、疲労物質もきちんと排出されるようになります。

あまりに暑い今の季節は運動する気も起きないかもしれません。散歩やショッピングでもアクティブレストの効果は期待できます。無理はせずにできることをしてみましょう。

食事は大事ですが、無理にたくさん食べればいいというわけではありません。必要な栄養素を含んでいて、胃に負担がかかりにくい食べ物をバランスよく摂りましょう。栄養素が偏らないように、さまざまな種類の食材を取り入れることも大切です。

摂ることが難しい栄養素はサプリメントを上手に利用しましょう。