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2023.7.1

自律神経から身体を整える

梅雨の時期は気圧や気温の急激な変化が起こりやすく、梅雨が明けると本格的な暑い夏がやってきます。

冷房のきいた部屋と外の気温差で体温調節をする自律神経は酷使され、さまざまな不調につながります。

急激に気温が高くなると、注意したいのが熱中症です。総務省消防庁によると、昨年5〜9月に熱中症で救急搬送された人は7万1029人。搬送者数は例年7月に入ると急増するそうです。

早めに『暑熱順化』を進めておくと、熱中症の予防になります。

暑熱順化は、身体が暑さに慣れることです。暑熱順化できた身体は、発汗量や皮膚の血流量が増えて、身体の熱を外に逃しやすくなります。体温の上昇が抑えられるため、熱中症になりにくいのです。

軽く汗をかく程度の運動などを数日から2週間続けることで、暑熱順化を促すことができます。

■ウォーキングやストレッチなどで汗を流す

■日中の暑い時間は避ける

■入浴(ぬるめの湯船に浸かる)

■運動後、入浴前後は水分を補給する

高齢になると、喉の渇きも感じにくくなります。感覚に頼らず、決まった時間に水分補給をしましょう。

大事なのは汗をかくことと続けること。無理をせず、体調や気候を考慮しながら、できることをやってみてください。

暑さの順化には、自律神経の働きがとても重要になります。

自律神経はその名の通り、自律的に働く神経なので、わたしたちの意思とは関係なく働いています。

呼吸、体温、心拍、消化吸収、代謝、排尿、排便、血圧や血流、筋肉の収縮や弛緩など生命を維持するために休むことなく働き続けています。

これらは外的な環境によって常に変化しますが、変化したままだと身体にとって負担になるので、元の一定の状態に戻る必要があります。戻る働きを無意識にしてくれるのが自律神経です。

自律神経の働きによって元の一定の状態に戻る、つまり恒常性を維持することをホメオスタシスといいます。わたしたちが元気に健康的に過ごせるのは、常に一定の良い状態を保ってくれるホメオスタシスのおかげだといえます。例えば、わたしたちの体温は外の気温に関わらず、約36℃程度に保たれていますね。

自律神経だけでなく、免疫システム、ホルモンなどの内分泌のシステムも恒常性を維持するために日々働いてくれます。この「自律神経」「免疫」「内分泌」の3つのシステムが正常に働いてくれていれば、多少の体調の崩れがあってもすぐに元気になります。

この3つのシステムは常に情報を共有し、協力し合いながら身体を守ってくれていますが、その中で主導的な役割を果たしているのが自律神経なのです。主導的な役割を果たすからこそ、自律神経が疲れないように、バランスを崩さないように、生活習慣から意識していく必要があります。

自律神経のバランスを崩さないためには日頃の生活習慣にこそポイントがあります。睡眠・食事・運動を意識するだけで自律神経をはじめ、免疫や内分泌などのバランスも整いやすくなります。

ここで問題になってくるのが「ストレス」です。自律神経をはじめ、免疫やホルモンバランスを整える働きが非常に大きい睡眠もストレスが大きいとどうしても良質な睡眠は取りにくくなります。

身体をしっかり動かし、栄養素を摂り、さらには自律神経、免疫、ホルモンなどに対して働きを調整するサプリメントを摂るのもいいのではないでしょうか。

自律神経は季節の変わり目に特に酷使されます。これから迎える暑い夏に向けて、できることをしっかり意識して実践していきましょう!