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2021.11.1

この季節を乗り切るための身体づくり

10月に入り、新型コロナウイルスの感染者数が大きく減少しており、第5波が落ち着いたと見られています。この要因についてはワクチン接種の拡大とともに、予防対策を適切に行ったことが大きいようです。社会生活も少しずつ流行前に戻りつつありますが、次なる第6波を心配する声も上がっています。また、前シーズン、インフルエンザに罹患した人が極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されていないと考えられ、大きな流行を起こす可能性が考えられます。インフルエンザに罹患することで免疫が下がり、その状態でコロナウイルスに接触すると、一気に体内で増殖して発症する恐れがあります。

これまでお伝えしてきた通り、「感染症にかからない、発症しない、重症化しないからだをつくる」ためには、食事・運動・睡眠が大切になります。

腸内には約100兆個を超えた腸内細菌が存在しており、この腸内細菌の群生がいわゆる「腸内フローラ」です。腸内フローラのバランスが保たれていると、免疫力にもよい影響を及ぼします。

免疫細胞は骨髄の中で生まれて、血液やリンパ液を通って、全身をめぐっていますが、その免疫細胞の約70%は腸に集まっており、「腸管免疫」と呼ばれています。腸が活発に動くと、必要な栄養を吸収し体力をつけるだけでなく、腸管免疫が病原菌から身体を守ってくれるのです。

健康的な生活を送るためには、腸管免疫の働きを低下させないよう腸内フローラのバランスを整え、腸管バリア機能をUPさせる腸活を心がけましょう。

腸が整うと、さまざまな効果が期待できることもいろいろな研究でわかってきました。

腸活(※)には、腸をしっかり動かすために運動をすることや、食物繊維などをしっかり食べることが重要です。食物繊維には大きく分けて水に溶ける水溶性と水に溶けにくい不溶性の2種類があり、それぞれ違った特徴があります。

水溶性食物繊維は、善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸という魔法のような物質を増やし、バリア機能を高めます。不溶性食物繊維は腸内のお掃除役となります。さらに、乳酸菌を多く含む発酵食品などをバランスよく摂ることで腸活にはより効果的になります。

また、ストレスで腸の動きが鈍るといわれています。そこでオススメなのが「笑う」ことです。自分の好きなことをしたり、好きなものを見たりして秋の夜長を楽しんでみてください。

※腸活とは、腸内環境を整えて腸が持つ本来の力を取り戻すこと。