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2021.2.1

「冷えない」身体づくり

暦の上ではもう春ですが、まるで大寒のような厳しい寒さが続いていますね。

冬の体は冷えやすく、体温が下がりやすくなります。体温が下がることで免疫細胞の働きが低下し免疫機能が下がります。体温が低下することで免疫に関わる腸の働きもダウンしてしまいます。

また冬は空気が乾燥するため、鼻や喉の粘膜も乾燥しやすくなります。そのことでウイルスが活性化しやすくなってしまいます。

免疫とは細菌やウイルスなど異物に対して抵抗する、私たちの体の中にある防御能力です。異物が侵入しようとした際にはブロックをして、入ってしまったら排除しようと働きます。風邪やインフルエンザなどの感染症から身を守るためには、この免疫の働きが重要になってきます。

実は免疫は、体温が上がるとその機能が高まるといわれています。なぜなら、「リンパ球」という、ウイルスや腫瘍など体内に入った異物を攻撃する白血球の一種は、体温が高いと活性化するからです。特に小腸にはリンパ球をはじめとした免疫細胞が多く集まっていて、腸が冷えると免疫機能が低下する原因になってしまうため、腸もしっかり温めていきましょう。

東洋医学には、世の中のすべてのものは「陰」と「陽」からできているという考えがあります。食べ物を分類するのに、陰・陽で食べ物を種類分けする方法があります。

土の中でできる野菜、主に根菜類や生姜など、また寒い季節・地域で育った食材や冬が旬の食材は、体を温める性質があるといわれています。

腸は免疫力の7割を担っているといわれています。

腸内環境を整えるためにも、善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸を増やす水溶性食物繊維や腸内のお掃除役をする不溶性食物繊維、そして乳酸菌を多く含む発酵食品などバランスよく摂るようにしましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令されました。外出自粛を呼びかける地域も多い中、家の中にこもりがちになってしまいますが、適度な運動は免疫力を高めることに効果的です。運動することで体温の上昇や肥満防止にもつながります。また筋肉は身体の熱生成を行うため体温を上昇させます。外に出て行うものだけでなく、家の中でもできる簡単な運動で活動量をアップできるよう取り組みましょう。

入浴後、血流が良くなっている状態でストレッチなどを行うと効果的です。

※冬は低温環境、室内外の気温差で自律神経が乱れ、血流が悪くなります。そのため脳や心臓への負担がかかりやすくなります。ウォーミングアップを行い無理のない範囲で運動しましょう。

睡眠の質が高い人ほど風邪をひきにくくなるそうです。

朝は決まった時間に起きる、寝酒をしない、寝る前にスマホやテレビの光を浴びないなど睡眠の質を高めるのに効果的です。

前向きな気持ちで過ごすことや、無理をせず休むことが大切です。また、笑いは免疫力を上げるといわれています。それは、作り笑いでも効果があるそうです。自分の好きなことをしたり、好きなものを見たりして、おうち時間を楽しみましょう。

「体の冷え」と「心の冷え」は密接しています。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でストレスを受けやすいと思います。

冷えを改善することで、自律神経のバランスも良くなりストレスも吹っ飛んでいくかもしれません。

冷えを改善して「心の冷え」も溶かしてあげましょう!